インプラント治療

インプラントとは

失ってしまった歯の代わりになる人工歯根のことです。あごの骨に埋め込み、その上に人工の歯を固定することで『第2の永久歯』と言われるほど、機能的にも見た目にも天然の歯に最も近い治療方法です。

従来の治療法との比較

失った歯の治療法はブリッジ、取り外し式の入れ歯が利用されてきました。しかし、例えばブリッジの場合には両隣の健康な歯を削らなくてはならず、また、入れ歯の場合は安定せず痛くて上手く噛めないというデメリットがあります。

インプラント治療の特徴

・天然の歯のように噛む機能を回復することで食べ物の制限がなくなりバランスの良い食事を摂ることができます。楽しい食事は体を健康に保つだけではなく、心までも健康にします。
・残っている他の歯に負担をかけることなく、欠損部を修復することができる。
・審美性を回復できる

 

インプラント治療の進め方

STEP1(診査診断と治療計画)

全身状態の問診と口腔内の状態の診査を行います。
あごの骨の量と質を記録するため、口の中の型を取り、レントゲン・CT撮影を行います。これらのデータを用いて、一人ひとりの患者様に適した治療計画を立案します。
⇒CT

STEP2(インプラント手術)

局部麻酔をかけて、インプラント体を埋め込みます。

STEP3

インプラントが骨としかり結合するまで平均6~12週ほど待ちます。
骨の状態など、様々な条件により期間は異なります。

STEP4

インプラント部分の精密な型取りを行います。
患者様それぞれに適したアバットメント(支台)のデザインを選択し、装着します。

STEP5(人工歯の装着)

アバットメントに適合し、患者様の歯の形と色に合わせた人工歯を作製します。
口腔内にぴったりと合うことを確認しインプラント体の上に取り付けます。

STEP6(メインテナンス)

インプラント治療が終わっても、それで安心することはできません。
インプラントを長期に渡って機能させることができるかどうかは日々のケアと定期健診を受けること、きちんとメインテナンスをすることがとても重要に
なります。

 

ホームケア

最も重要なホームケアが歯磨きです。
天然歯が歯周病になる可能性があるのと同様にインプラントも歯周炎(インプラント周囲炎)になる可能性があります。
指導された正しいブラッシングを行い口腔内を清潔に保つようにしましょう。

ドクターケア

定期的な検診を受け、インプラントの状態や噛み合わせに不都合がないかをチェックします。


インプラント治療に関するQ&A

インプラント治療に年齢制限はありますか?

最低16歳以上(骨の成長がほぼ終了)で、医学的、解剖学的に条件が満たされている限りどなたでもインプラント治療をうけることができます。年齢の上限はありません。

 

歯槽膿漏でも大丈夫ですか?

歯槽膿漏にかかっている方はお口の中の衛生状態の悪い場合が多く、そのままでは、インプラントを入れることはできません。治療と正しい歯磨きを身につけることで歯槽膿漏を治し、それからインプラントをいれます。

 

現在総入れ歯ですが、今からでも大丈夫ですか?

顎の骨や、歯茎の状態が健全であれば、総入れ歯の方でもインプラント治療ができます。高齢者の方はご相談ください。

 

治療期間はどのくらいかかるのですか?

一般的に、顎の骨に入れたインプラントが周りの骨と結合するのに、6~24週間かかります。その後、上に歯をいれるための期間がかかる場合とすぐに入れることができる場合があります。(骨の状態など、様々な条件が良好な場合に限ります。)

 

インプラントはどのくらいもちますか?

インプラント材はとても丈夫ですので、何か問題が起こらなければ半永久的にお口の中で機能します。しかし、歯磨きが十分にできないでインプラントの周りに歯垢がついた状態にしていると天然歯と同様、歯槽膿漏のような状態になり、インプラントの周りの骨がやせてしまってグラグラ動いてしまいます。このようになったインプラントは抜くしかありません。インプラントを長持ちさせるためには、毎日しっかりと歯磨きし、必ず定期検診を受けてチェックと指導をしてもらわなければなりません。)

 

治療費はどのくらいかかりますか?

インプラント治療は自由(自費)診療ですので健康保険は適用できません。治療法によって異なりますが手術費、材料費などの詳しいことは、事前によく相談して下さい。

 

以前の自分の歯と同じように噛むことはできますか?

インプラントは顎の骨としっかりとくっついて丈夫な土台となり、しっかりと噛むことができます。以前の自分の歯以上かもしれません。